スキンブースター 注入設計のポイント
リジュランは、
膨らみが多いほど効果が高いのでしょうか?膨らみより大切な3つのこと
注入角度・対象部位・注入層をまとめた参考図です。
要点
- 膨らみの数や大きさが、施術効果を直接決めるわけではありません。
- 部位や目的に応じて、製剤と注入層を選び分けることがあります。
- 量の多さや少なさよりも、治療範囲に応じて適切に配分することが重要です。
リジュランは、真皮に細かく注入し、顔全体に小さな膨らみをつくる施術として知られています。
しかし、 膨らみの数や大きさが効果を決めるわけではありません。
この膨らみは、製剤が皮膚内に小さな塊として入ったときに一時的に現れる注入の跡です。表層の肌のキメや小じわには真皮内への微量注入が適している場合がありますが、すべての部位を同じ深さで治療する必要はありません。
膨らみは効果の大きさではなく、
注入直後に現れる跡です膨らみから分かること
顔は部位によって真皮の厚さ、皮下脂肪の量、脂肪区画、動きが異なります。目元は薄く繊細である一方、頬・こめかみ・フェイスラインでは皮膚と脂肪の構造がそれぞれ異なります。
そのため、治療目的によっては真皮だけでなく、真皮のすぐ下や皮下層、特定の脂肪区画の周囲など、より深い位置への配置が適している場合もあります。
実際に、リジュランHB plusの公式な使用目的には、ポリヌクレオチドとヒアルロン酸を皮下に注入すると記載されています。つまり、リジュランは必ず浅く注入して膨らみをつくらなければ効果が得られない製剤ではありません。
必要な製剤を選びます製剤の選択
リジュランは、すべて同じ方法で使う1種類の注射ではありません。適切な施術では、1つの製剤を顔全体に一律に注入するのではなく、皮膚の厚さや脂肪構造、瘢痕の深さ、乾燥の程度を評価し、製剤を選び分けます。
| リジュラン ヒーラー | 顔全体の肌のキメ・弾力・小じわのケアを検討する際に使用します。 |
|---|---|
| リジュラン I | 皮膚が薄く、動きの多い目元を考慮した製剤です。 |
| リジュラン S | 瘢痕、脂肪萎縮、深い層の治療などに使用します。 |
| リジュラン HB plus | PNとヒアルロン酸による再生・保湿を考慮した製剤で、リドカインが配合されており、施術時の不快感の軽減に役立つ場合があります。 |
皮膚構造に合った層を考えます注入層の計画
同じ顔でも、目元・こめかみ・頬・口元・フェイスライン・首では皮膚の厚さや動きが異なります。そのため、浅い真皮内への微量注入を一律に繰り返すのではなく、治療目的と製剤の特性に応じて注入層を計画する必要があります。
治療範囲に応じて量を配分します適切な量の配分
顔全体に加え、目元・こめかみ・頬・口元・フェイスライン・首まで十分に治療する場合、2ccだけでは各部位に必要な量を均等に届けることが難しい場合があります。
- 目元
- こめかみ
- 頬
- 口元
- フェイスライン
- 首
実際の診療では、複数のリジュラン製剤を部位ごとに使い分け、個別に組み合わせた一部の施術で、1回の総使用量が16〜20ccに達する場合もあります。
これは顔を膨らませるための大量のフィラーという考え方ではなく、広い治療範囲と異なる解剖学的層に必要な量を分散して届けるための治療方針です。[2] [3]
INEEクリニックが重視するのは、単に膨らみの数や総使用量ではありません。 皮膚構造を把握し、必要な製剤を選び、適切な層に十分な量を安全に配置すること。 これが、膨らみの数よりも大切なリジュラン施術の核心です。
参考文献
- 1.Hyungkyu Bae1 | Soo-Bin Kim2 | Yu-Ran Heo3 | Hyoun Jun Park4 | Jong Seo Kim5 | Nark-Kyoung Rho6 | Hee-Jin Kim3, Efficacy and Safety of Intradermal Versus Subdermal Injection of Polynucleotide for Facial Improvement: A Prospective Split- Face Study, Journal of Cosmetic Dermatology, 2026; 25:e71108
- 2.Thellung S, Florio T, Maragliano A, Cattarini G, Schettini G. (1999). Polydeoxyribonucleotides enhance the proliferation of human skin fibroblasts: involvement of A2 purinergic receptor subtypes. Life Sci. 64, 1661-74.
- 3.Stefano Thellung et al. Life Sciences, Vol. 64. No. 18, pp. X61-1674,1599
